美容整形の歴史
独立した医療分野としては歴史が浅い形成外科と美容外科ですが、形成外科的な手術は古くから行われていました。紀元前6世紀頃にインドに実在したという医師Sushrutaは、すでに造鼻術や造唇術を実践していたとされます。これらの知識は後の東西交流でギリシャやローマに伝わりました。中世に停滞を余儀なくされましたが、ルネサンス期にはイタリアのTagliacozziにより形成外科の最初の教科書が執筆されています。19世紀頃までに欧米では美容整形の原型が固まり、1845年には最初の近代的な整鼻術が行われました。そして20世紀、2つの世界大戦を経て形成外科の技術は飛躍的な発展を遂げました。戦傷を修復するための技術は、やがて美容整形という「平和利用」をされることになります。
日本における美容整形は昭和初期に始まったとされます。ヨーロッパの美容外科技術が紹介され、それぞれの手術箇所に応じて眼科や耳鼻科など各科の医師が研究し実践を重ねてきました。戦後の昭和30年頃には欧米への憧れから高い鼻や二重まぶたを求める女性が増え、美容整形は徐々に普及していきました。
現在、プチ整形という言葉が生まれ、いっそう美容整形は身近なものになっています。高齢化社会の訪れで、長い人生をずっと若々しく生きたいと願い、美容整形を受ける人も増えています。QOLを高める豊かな社会の医療として、美容整形は注目を集めています。
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